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2016.02.08 中ノ岳

メンバー: YZ
タイム :三国川ダム0:00 十字峡1:42 日向山7:09 中ノ岳11:35
      日向山13:51 十字峡15:07 三国川ダム17:01
天候  :快晴

2/11追記:アルバムを追加しました

越後三山の中でも圧倒的にバックカントリーの記録が少ない中ノ岳。
アプローチの長さの割に快適に滑れる斜面の少なさが要因だろうか。
厳冬期日帰りの記録は見つけられなかった。
行けるか行けないか分からないが、行ける所まででも行ってみよう。
快晴が約束されたこの日、今シーズンの目標とした中ノ岳へ向かってみた。

とにかく時間がかかるはず、気合を入れて自宅を22:32に出発する。
ダム敷地の手前、除雪終了地点には23:42着。準備はもう出来ているが
なんとなく日付をまたぐのは日帰りじゃなくなるような気がして0:00まで待つ。

ジャスト0:00に出発。空は満天の星空だ。ダムの赤いライトが不気味に光る。
ダム管理棟に0:44着。ダム右岸道路を黙々と歩く。時折吹く風が冷たい。
予想通り小雪のおかげで道路へのデブリはほとんどなく快適に歩くことができた。

十字峡には1:42着。ここまでは予定よりもいいペース。
ようやくスタート地点、ここから中ノ岳まで標高差1600mを登っていく。
未熟なシール登攀では苦労するだろうからここからはスノーシューで。
昨日降った新雪は20cmほどだろうか、サラサラで軽いいい雪だ。
ラッセルは脛から膝程度。久々の板を背負ってのラッセルは少ししんどい。

心配していた藪はほとんど気にならない程度。思ったよりも歩きやすい。
ただ所々アップダウンがあり、帰りのことを考えると少し憂鬱になる。
ヘッドライトを消して見上げると素晴らしい星空。ここ最近見た中でも
この日の星空が一番きれいだった。疲れも和らぎ黙々と上を目指してく。

段々と空が明るくなり、周りの景色が見えてくる。
かなり冷え込んでいるようで、いつも以上に寒く感じる。
日が登り始め、山々が赤く染まり始める。空もきれいなグラデーション。
上越国境だけは厚い雲に覆われていた。それ以外は見事な快晴。

右隅の苗場山がいち早く赤く染まった。
P2080547.jpg


7:09に日向山に到着。中ノ岳の雄姿が出迎えてくれた。
ここで朝食がてら大休止。気温が低く止まっていると寒くて震える。
これから向かうルートを見ると、1630m付近のピークが嫌な感じだ。


日向山の雨量計測所。後ろの阿寺山~八海山の稜線にも朝日が。
P2080551.jpg

中ノ岳へと続く尾根。
P2080562.jpg

中ノ岳と御月山。
P2080568.jpg


生姜畑は楽々歩けるだろうと思っていたが、思ったより起伏がある。
シール歩行の予定だったが、スノーシューを外すのを面倒くさがりそのまま行く。
1600m付近でアイゼン装着。思ったより雪が深くラッセルが続く。
さすがに疲れてきて歩みが鈍る。だがここまできて敗退はありえない。
斜度も増し、転倒でもすれば下まで止まらないだろう。緊張が続く。
やっと国境稜線に到着し、緊張が解ける。山頂まではあと少しだ。

固く締まった急斜面は緊張する。巻機方面は厚い雲に覆われてる。
P2080621.jpg

オカメノゾキ~八海山。見事な雪稜。
P2080638.jpg


最後の急斜面と思って登ったら山頂はまだ先。ガッカリして前へ進む。
まだか、まだかと思い続けてようやく山頂へ。標識も何も見当たらないが
GPSが指し示す山頂へと到着した。時刻は11:35。長かった。

広い山頂。奥に避難小屋とその向こうに駒ケ岳。
P2080652.jpg

11時間以上かけてようやく登頂。
P2080684.jpg


山頂からは今まで見えなかった駒ケ岳も見え、群馬県側の山々が
一望できた。天気は最高、360度見渡す限りの大絶景だ。
ゆっくりしたかったが山頂は強風。収まるのをしばらく待ってみたが
止む気配もなく、かなり寒かったので準備をして下山にかかる。

東側で一際目を引いたのは槍のように尖った荒沢岳。
P2080655.jpg

南側。少し先から巻機方面は雲の中。
P2080659.jpg

先日歩いた阿寺山~八海山。遠く北アルプスもよく見えた。
P2080681.jpg


滑りを楽しむ余裕はなく、安全第一で登りのトレース付近を滑走。
標高を落とさないようにトラバースし、1630m付近から登り返し。
その後もアップダウンがあり、面倒だったので滑らずに歩いていく。
途中、風の無い場所で大休止して昼食にする。午前中に上越国境を
覆っていた厚い雲も消え、巻機、下津川山などもきれいに見えた。

目を引いた下津川山、ネコブ山や牛ヶ岳もよく見えた。
P2080698.jpg

朝は見れなかった上越国境稜線。
P2080732.jpg


休憩後、重たい足を引きずりながら再び歩き始める。
13:51に日向山へ戻ってきた。はるか下に三国川ダムが見える。
ここで小休止し、滑走準備。ようやく滑って降りられる。
日向山直下は広くて滑りやすい。数少ない楽しい斜面だ。
登りで懸念した通り、いくつかの場所で登り返しを余儀なくされた。
下るにつれ雪はすっかりシャーベット状の重たい雪に。
気持ちのいいブナ林もあり、思いのほか快適に下りてこられた。

5~6回ほど板を脱いで十数メートル程登り返し。
P2080761.jpg

快適なブナ林だったが、標高も低く雪は重たい。
P2080773.jpg


約1時間で十字峡到着。ここから再び長い道路歩きが始まる。
融けた雪で濡れたのか、帰り路ではシールに雪が付着した。
スクレーパーで削り落とし、また付着し、また削り落とし・・・。
ダム管理棟に着くと車に乗った2名の職員が「下まで乗せようか」
と声をかけてくれた。ありがたいが最後まで歩いて行く。

平坦なダム右岸道路。
P2080778.jpg

日が落ち、空が赤く染まり始めた。計画ではヘッドライト下山の
予定でいたが、なんとか日没前に帰ってくることが出来た。
車に到着したのは17:01。17時間の長丁場だった。疲れたが、
厳冬期の中ノ岳を登ることができ、大満足の山行だった。

日がすっかり落ちた頃、ようやく車に到着。
P2080785.jpg


最高の天気のおかげで無事に最後まで登りきることができ、
今シーズンの目標を果たした充実感浸りながら帰路についた。


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Comment

No title

大お疲れ様です!MKさんから計画のことを聞き、早く記録がみたくてしようがありませんでした。凄い!凄い!こちらまで嬉しくなりました。ゆっくりとお話が聞きたいです。

No title

計画時点で行けるかどうか微妙でしたが、最高の天気のおかげでモチベーションが保てたことが大きかったです。かなり疲れましたが景色も素晴らしく、いい山行ができて満足しています。

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