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2016.09.06 檜又谷 大スラブ沢

メンバー: YZ
タイム :蓬沢林道基点6:22 大スラブ沢出合7:25 支稜線10:45
     武能岳肩登山道11:11 蓬ヒュッテ11:35 基点13:11
天候  :晴れ時々曇り

先週計画したものの、台風による悪天候で中止となった山行。
数日前の天気予報では再び台風直撃で悪天予報だったが
進路は逸れて温帯低気圧に変わったようで予報は好転。

土樽駅方面へ車を走らせると毛渡橋が工事のため通行止め。
仕方ないので越後中里まで戻り、魚野川右岸側に通っている
狭い迂回路を通って行く。11月まで工事らしい。
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気を取り直して蓬沢沿いの林道を進み入渓準備。
作業道を通り檜又谷へ降り立つ。
檜又谷本流は平凡なゴーロの河原歩き。
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単調なゴーロを1時間ほどで大スラブ沢の出合い。
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沢に入るとすぐ奥に門のように立ちはだかる15mほどの滝が見える。
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階段状で簡単らしいが、高さがある上に岩がヌメっていて緊張する。
ホールド、スタンスともに豊富だがスリップしそうで結構怖い。
より簡単なルートはないかと何度か取り付いて見るがどこも同じ。
結局はヌメりを嫌って左壁の草付きあたりを登って行った。

滝の途中から下を見下ろす。高度感あって緊張。
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上部の傾斜は緩むがヌメりによるスリップが怖い。
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15m滝の上は傾斜の緩んだスラブ。
滝と言えるほどの傾斜はなく、快適に歩いて行ける。
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少し進むとすぐに5m程度の小さな滝が出てくる。
Webの記録で散見されるスリングのかかったこの滝は
岩がヌメっていて確かに悪いが、スリングのある位置から
トラバースしなくても壁の真上がガバなのでそのまま直上できた。
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ここからは滝と言えるようなものはなくひたすらスラブが続く。
水量もほとんどなく、乾いた岩はフリクション抜群で快適だ。
少し先に大スラブ沢のハイライトとも言える断層帯が見えてくる。
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見事な景観だった断層帯。
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登ってきたスラブを振り返る。
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素晴らしい景色。予想以上に天気も良くて絶景となった。
天気のおかげで景観は素晴らしい反面、暑さも厳しい。
強い日差しを避け、まだ日陰の残る右側にルートを取る。

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スラブを見下ろす。実際の斜度はこの写真で見るより緩いです。
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延々と続くスラブを詰めていくと三俣状になり、真ん中へ。
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藪の薄そうな歩きやすい方へと進んでいくと、やや急になり
大スラブ沢と小スラブ沢を隔てるリッジに突き当たった。
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壁は立っているがホールドは豊富にありそうだったので直上。
だが、岩の一部は脆く、ブッシュも短くあまり信頼できない。
後ろを振り返ると小スラブ沢までスッパリと切れ落ちていて
結構な高度感があり、かなり緊張した。
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数メートル登り、傾斜が緩むとようやく一安心。
腰程度の笹藪を漕いでもう一歩きで支稜線へ。
この頃には天気も曇ってくれて日差しがなくなり快適に。

上越国境稜線まではもうちょっと。
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うっすらとついた踏み跡を辿って快適な尾根歩き。
武能岳肩の登山道直下はやや急で最後の藪漕ぎになる。
登山道に出る頃にはガスと風が出てきて涼しくなった。
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ここからは蓬峠を経由して下山。
やがてまた晴れてきて暑さにうんざりしながらの下山となるが
途中の岩清水がとても冷たくて最高においしかった。

アプローチと下山が少し長い割には沢自体はかなり短め。
滝らしい滝もほとんどないが、景観は素晴らしく一見の価値あり。
天気にも恵まれて充実した楽しい山行になりました。

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2016.09.05 黒岩峰

メンバー: YZ
タイム :古峰山登山口6:31 沢出合8:23 稜線10:54
     黒岩峰13:24 国道16:33 古峰山登山口17:32
天候  :晴れ後曇り

ヤマレコを見ていたら神字川から幕岩沢という沢を登って
黒岩峰に出る登山道がかつてあったとの記載があった。
少し興味があり、前回同様藪漕ぎ覚悟で行ってみることに。

前回とは別の古峰山登山口が出発点。
沢沿いに道もあるらしいがよくわからなかったのですぐに入渓。
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しばらくゴーロが続くが大きな岩が目立つ。
魚影は薄く、たまに魚が走る程度だった。
やがて右岸が見事なスラブになった場所でCS滝。
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フリクションを効かせて右岸を進むがスリップしそうで怖い。
落ちても釜が深いので怪我の心配はないが
今日は出来ればずぶ濡れにはなりたくないので左岸から巻く。

その後もちょこちょこと滝が出てくる。
もっと平凡な感じを想像してたのでなかなか楽しい。
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この滝も巨岩だらけで見事だった。とにかく岩が大きい印象。
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少し沢が開けてくるとナメ滝が出てくる。
ほとんど快適に登れる。ちょっと難しいのも小さく巻ける。
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いくつかのナメ滝を越えたあたりで左岸からナメ滝が合流。
これが幕岩沢だろうか。
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当初の計画ではこの沢を遡行して黒岩峰に行き、
黒岩峰の少し先の小さな沢を下降して
再び神字川に合流し、来た道を戻る予定だったが
黒岩峰への尾根も歩いてみたかったので予定を変更。
この沢を登るかどうかも悩むがもう一つ先まで行くことにした。

しばらくして元々の下降予定の沢の出合に到着。
水はほとんど流れていない上に藪で隠れている。
ここが金山沢出合いか。すぐ上には50m滝があったので見に行く。
立派な滝だが直登は不可能、日が当らず近寄りがたい雰囲気だった。
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とりあえずこの名前もないような枝沢を遡行することにするが、
すでに源頭の雰囲気。水量は少なく、水はかなり冷たい。
難しいところはないが、どこもかしこもヌルヌルで滑りやすい。
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しばらく進むと雰囲気が変わり、ミニゴルジュの様相になる。
2~3m程度の滝がいくつも出てくるが、ホールドが無く登れないものも。
なるべく直登を試みるが、一度落ちてしまいテンションダウン。
ちょっと難しそうなものは両岸の灌木を使って高巻いた。
P9050045.jpg

さらに水量が減り、沢の様子はスラブ状になる。
斜度はないが、とにかく苔でヌルヌル。灌木を掴みながら進む。
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と、このあたりでガサガサっと大きな音がした。
ビビって笛を鳴らしまくる。カモシカだったらいいのだが…。
少し進むとスラブの上の苔がまさに今引っかかれて剥がれた跡が。熊か。
ここから先は笛吹いて大声出して手を叩いてとビビりモード。
藪漕ぎするならやっぱり熊鈴は持ってくるべきだったか。

小さな沢だが、時々わずかに二俣(と呼べるほどではないが)になる個所があった。
基本的に本流っぽい所を進んできたが、徐々に右岸の岩に近づいてる。
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このまま壁に突き当たったら面倒だと思い、適当な二俣で右へ入ってみる。
すると案の定すぐに沢状地形がなくなり藪漕ぎ突入。
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まぁこの辺りまでくればもともと藪漕ぎするだろうと思っていたので気にせず進む。
時々開けたスラブ状の岩が出てくるが、やはりヌメヌメでまともに登れない。
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前回の最後の詰めに比べればこの藪も大したことはない。
目の前に稜線が見え、ようやく藪を抜けたら大展望が広がった。
一際目を引く天狗岩と巻機山方面の絶景。
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いつもと違う方向から見る景色は新鮮で、全く違う山のようだ。
しばらく景色を楽しむが、台風の残骸の影響か風が強い。
時刻は11時前、時間にはまだ少し余裕がある。
せっかくなのでもう一つ先のピークまで行ってみることに。
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近くに見えたピークは屈強な藪に行く手を阻まれて
なかなか近づいてこない。それでも気合で進んで行く。
そしてようやくピークだと思ったらその先がまだあった。
さらにその先もときりがないので今日はここまで。

来た道を戻るが、遅々として進まない。そしてさらに
その先、黒岩峰までが目の前なのに一向に距離が縮まらない。
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この稜線の藪をこいでいる時、笛を鳴らしたら
すぐ近くでドドドドッ、ガサッ、ドドドッと斜面を下るような音。
稜線上は風が強く、藪が常にガサガサと揺れているので
音が通りにくそうだなと思っていたが、
再び至近距離でのニアミスにかなりビビる。怖い。

気休めに景色を見て癒される。アイガメの滝が眼下に見えた。
P9050144.jpg

黒岩峰で昼休憩と思っていたが全然進まないので
適当な藪の中でランチタイム。食べながらも頻繁に笛を鳴らす。
そして再びゆっくりながらも前進、黒岩峰についたのは13:24だった。
黒岩峰頂上は三角点もあり藪も深くなく、展望はよかった。
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さて、下山。道なき道を下って行く。
藪も深く、やや広い尾根で明確な尾根筋がよくわからない。
気がつくと尾根から逸れていたり、支尾根に引き込まれそうになる。
その度に方向修正して右往左往。前回と同じだ。
しかも今回は尾根を逸れたと思ったら早めに復帰しようとして
トラバース気味に尾根の上へ上へと上がっていたつもりが
いつの間にか下っていた尾根を登っているということも。
視界が開けた瞬間に自分が逆行しているのに気付いたが
初めての経験で驚いた。こうやって方向を見失うのかと。

何度も迷いながら少しずつ標高を下げていくがまだ先は長い。
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所々で岩壁に出ることもあり、その度に大きくトラバース。
斜度もあるので灌木を掴みながらのクライムダウンが続く。
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この調子だとヘッドライト下山は確実だなと思った矢先、
トラバースで乗った尾根筋に赤テープを発見。
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よかった、これでなんとか無事に下山できそうだ。
ここからの道は歩きやすく、ようやく長かった藪から解放された。
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所々急な斜面はあるが順調に標高を下げ、やがて杉林に。
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杉林までくればもう国道は目の前だ。
16:33、稜線到着から5時間半もかかって国道に出た。
当初予定とは異なる下山だったのでここから車まで
国道をテクテク歩く。神字川橋から川へ下りて上流へ。
P9050204.jpg

国道に出てから1時間ほどで古峰登山口に到着。

とにかく藪漕ぎに終始して疲れた山行だった。
熊と思わしき獣とのニアミスが続き、怖い思いもした。
当初遡行予定の沢もいつか行ってみたいが、
この藪漕ぎを思うと余程のモチベーションが無ければ厳しい。
それでもいつもと違う景色も見ることができ、充実した山行だった。
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